放射線治療で病気をやっつける|病原体を集中攻撃

説明をする男性医師

身に付けたい知識

サイバーナイフに関する知識

ガンマナイフのイメージ

サイバーナイフは1992年に米国スタンフォード大学のジョン・アドラー教授によって開発された、定位放射線治療装置です。ロボットアームに高線量照射が可能な装置を装着したものです。このサイバーナイフが開発される前は、ガンマナイフが主流でしたが、ガンマナイフの欠点を克服したサイバーナイフにより、より広範囲で患者の負担が少ない治療が可能になりました。ガンマナイフは頭部の治療のみに限られ、また、頭蓋骨に直接金属ねじを取り付ける必要がありました。それにより、大きな腫瘍の場合、回数を分けて照射することができませんでしたが、サイバーナイフの場合は、ガンマナイフより治療対象範囲が広がり、頭頸部まで治療が可能となりました。

切らずに癌を克服する

サイバーナイフは、ナイフという名称がついていますが、実際にはどこも切らずに癌を治療できる装置です。放射線を病巣の部位に直接多方向から照射することで、癌細胞を破壊する治療法で、従来の病巣を切除する手術とは大きく異なる手法となります。患者の身体にメスをいれないことで、身体への負担が少なく、また、放射線が正確に病巣を狙えるため、周囲の正常細胞へのダメージは最小限に抑えることが可能となっています。また、サイバーナイフの装置には、位置追跡機能がありますので、固定されている患者が多少動いても、正確に病巣への照射をしてくれます。現在は頭頸部のみの対応となっていますが、今後はこの追尾機能の充実により、体幹部に呼吸による多少の動きが生じても、照射が可能になる可能性があり、今後の治療に期待が持てます。